平日はスーツスタイルだから、私服は休日の外出する時だけ。
月に数回。1シーズンで考えると10回前後。
「それなら、季節ものは2~3着でいいか」……それでいいんです。
着る回数が少ないなら、お気に入り2~3着があれば十分なので。
問題はその2~3着。
これがダサい。
……なんか学生っぽかったり、オタクっぽかったり、おじさんぽかったり。
それを払拭させるために、服の選び方を僕なりに紹介します。
基礎の引き算
派手=子供っぽい、チャラい、不潔
シンプル=大人っぽい、清潔
ですので、基本的には派手を極力削ぎ落すことになります。
派手とは、アイテム単体のことであったり
・色の組み合わせ(信号機のようなちぐはぐした色使い)
・柄や縞模様(ストライプ、ボーダー、チェック)
・イラストプリントや胸元のブランドロゴ
・フード
・シャツの色とボタンの色が違う
なども派手になります。
究極白Tと黒のスキニーみたいな初期アバターになってしまうと、それはスタイルのいいイケメン(上のユニクロのモデルのような人)にのみ許される格好なので、引き算しすぎも良くありません。
引き算をした後に最低限の足し算をする。
腕時計だったり、眼鏡だったり、カバンだったり、帽子だったり。
引き算した後に、派手を1~2つ足しても構いません。
ただし、派手を足すなら定番のものかトレンドアイテムか(数年前に流行ったアイテムはNG)。
4年以上前の服は断捨離する
次の引き算は「時代遅れのアイテムを減らすこと」です。
【定番】と呼ばれるアイテム(後述)以外は基本捨ててください。
トレンドは毎年徐々に変わっていきますので、まぁ3年前くらいならギリセーフだろうという僕の偏見です。
さすがに10年ほど前に流行ったギャル男系の裏返しチェックやベストを持ってる人はいないと思いますが、ボディバッグやボタンやファスナーの多いアウター、派手な色の服を未だに持っている社会人の人は結構いると思います。
ダサい社会人によくあるのが、学生時代に着ていた服を未だに使っていること。
さすがに流行遅れなので「身だしなみに気を使わない人なんだな」って印象を受けます。
まずは1着、【定番】アイテムを持つ
前提として、オーバーサイズのアイテムになります。
オーバーサイズは最早定番であり、ビジネスシーンのジャストサイズと比べると、私服との差別化が可能となります。
また、若いころと比べてだらしないお腹になった方は、体型を隠すことができるので便利です。
これらのアイテムは劣化するまで何年も使うことができます。
白シャツ
何故白シャツなのかと言うと、最も大人っぽく見えるアイテムで、首元に襟(デザイン)があるからです。どんな体型(チビ、デブ)でもOKです。
そして大前提として、仕事で普段使うシャツとは全く別物にしてください。
購入するのは、ボタンが白(目立たない色)で若干オーバーサイズ、軽そうな素材感。
要はビジネス感のない、私服感のある白シャツは1着持っておくと便利です。
組み合わせ方はジーンズや黒のボトムに合わせるだけ。靴はスニーカーでも革靴でもOKです。
裾を外に出して着るので、外に出た裾の形がしっくりくるシャツがベスト。
春~秋使える便利な定番アイテムです。
肌寒い時→上からコートを羽織る
過ごしやすい時→インナーとシャツ1枚
暑い日→袖をまくる
無地の白半袖T
白シャツの真夏バージョン。またはジャケットのインナーに(その際は長袖でも良い)。
選ぶ際には透け感(乳首透け防止にインナーウェア推奨)、サイズは少し大きめ。
さすがに地味過ぎない? と思うかもしれませんが、白Tは他の
胸元にロゴ(ナイキとかノースフェイス)は定番とは少し離れるので、無地を1着用意してください。
細身の人は黒スキニー、足太は黒のテーパードパンツ
上記の白シャツや白半袖Tに合わせられて、1年中着用できるボトム。
黒スキニーはちょっと時代遅れですが、それでも十分に使えるアイテム。ただし足が細い人向け。
テーパードとは先端に向けてだんだん細くなっているパンツのことで、足が太い人でも問題ないアイテムのことです。
足の長さや太さは様々なので、自分に合いそうなものを頑張って探してください(ユニクロGUとかでもOK)。
ベージュのステンカラーコート
値段はピンからキリまでありますが、わざわざ高い物を買う必要はありません。
コートの1番の利点は「体型を隠せること」だと思っています。
日本人は顔がデカかったり、足が短かったりとコンプレックスの塊ですが、コートで体を覆い隠すことでそれを払拭してくれます。
【定番】を突き詰めていくと白か黒に偏ってしまうので、コートの場合はベージュをお勧めします。
※よく分からないけど何かしっくりくる
コートの本領は横にあり。
ようは横から見える、ポッコリお腹を覆い隠してくれるのです。
実は『セーター類』は【定番】とは思ってなくて、なぜならセーターはポッコリお腹を目立たせてしまうアイテムだからです。
コートとシャツはポッコリお腹を隠してくれる神アイテム。
真冬のアウター
本当に寒い真冬だとモコモコしていない黒のダウンジャケット、もしくはアウトドアブランドのダウンジャケット→冬の最強アイテム。
前者を選ぶなら、フードが立つタイプ(ダランと垂れ落ちるやつじゃない)でジップをしめると襟が首元まで立つ、腕が細いものを選んでください。
もしくは後者のアウトドアブランド。
ノースフェイスやアークテリクスなど。寒がりな人はこっちを着てOK。
ようはおじさんっぽかったり、子供っぽくないスタイリッシュなダウンを選んでください。
一度買えば、数年使えます。
レザーバッグ
色は黒かブラウンで、とにかく装飾の少ないシンプルなものを。
肩に掛けるリュックやショルダーバッグと違い、コーディネートを邪魔しない。かつ大人っぽく見えるアイテムです。
迷った時はこれを手に持って出かけてください。大事に使えば10年以上使えます。
腕時計(スマートウォッチ)
アクセサリーに抵抗のある人(僕もあります)が、文句なしに使えるアクセサリー。
本領発揮は夏です。腕が露出した時に腕時計(アクセサリー)があるかないかで、印象が180度変わってきます。
シンプルなスニーカー
名前を聞いたことがある有名ブランドで、シンプルなモノを選んでください。
やっぱり歩きやすいし、セットアップとの相性もいいです。
綺麗め(フォーマル指向)を目指す
【定番】で示した通り、基本的には大人っぽいアイテム
つまり、シャツやコート。スラックスジャケット、革靴等をオススメします。
そして面倒ですが、普段スーツスタイルの人は使い回ししないでください。
仕事は仕事、私服は私服用のフォーマルなアイテムを選んで大人なスタイルを。
どうしても仕事着だとタイト(ジャストサイズ)になってしまうので、私服の定番オーバーサイズ(リラックス感のあるゆとりのあるサイズ)のアイテムを選んで下さい。
プラスαは自分の好みで
【定番】を使いながら、出来れば個性を出してもらいたいです。
衣食住という言葉がありますが
不味い料理より旨い料理。
汚い部屋より綺麗な部屋。
服も当然、こだわるべきなんです。じゃないと、人生勿体ない。
あとは失敗しなければOK。
当然、失敗することもありますが(思ったより着なかったなぁ…とか)、それが経験値になって服と自分に対する理解度を高めることができます。
組み合わせはマネキン買い、公式サイトやファッションアプリのスタイリングを真似する。
とは言え、引き算していくことになる
自分の好みのアイテムは、確かに気に入って数回着ますが、その後飽きてタンスの肥やしになってしまいます。
派手なアイテムは瞬間風速が高くて、すぐに熱が冷めてしまうものです。
派手なアイテムは諸刃の剣。
段々と慣れてくれば「これは数回着て飽きそうだから、この値段で買うのは辞めよう」「ボトムの合わせ方がよく分からないから無理」と、無駄遣いを減らすことができます。
結果的に、派手なアイテムを避けていくこと(引き算)により、定番アイテムに少し要素を足したもの、つまり無難なアイテムに落ち着くのが、大人ファッション。
社会人なら大学生のように若くないし、アパレル店員のように派手な髪や髭は出来ません。
おのずと扱い辛いアイテムを引いていくと、シンプルなアイテムに到達します。
その中で色やシルエットで若干遊ぶのが大人のファッションです。