マイナーから有名どころまで
- パリヤ(乙嫁語り)
- 川合 麻依(ハコヅメ)
- 神崎 直(ライアーゲーム)
- 大宮 詩織(ラストイニング)
- ボア・ハンコック(ONE PIECE)
- 我妻 由乃(未来日記)
- 喜多川 海夢(その着せ替え人形は恋をする)
- 新里 今宵(僕たちがやりました)
- 小島 多恵(GANTZ)
- パワー(チェンソーマン)
パリヤ(乙嫁語り)
「そう言えば絵は見たことあるけど、読んだことなかったな」的な漫画『乙嫁語り』。
19世紀の中央アジアを舞台に、数々の『嫁ぐ』ヒロインにスポットライトを当てた作品である。
つまり、既婚者だったりこれからの嫁入りの子だったり、さまざまな女性が主人公になり、『基本的には父親が嫁ぐ先を決め、その家に嫁に入る』時代設定の中で、女性たちが恋愛をしていく作品である。
絵や世界観がとても綺麗なので、間違いなく一読すべき作品であるが
その中のヒロイン「パリヤ」(メインは8巻、9巻辺り)がとんでもなく愛らしいのだ。
彼女は一言で言えば不器用。
本当はかなり乙女なのだが、普段はガサツで言いたいことはずばりと言ってしまう…故に縁談が決まらない。
自分の女っぽくないところに自信を無くし、人見知り(特に男性に対して)やネガティブな妄想を繰り広げ、どんどん自滅していく。
そんな中で旅先でウマルという青年(少年?)と出会い、両想いになる…のだが、それを知っているのは読者だけ。
その二人がお互いに気持ちを伝えて無事ハッピーエンドになるのが8巻と9巻である。
彼女の不器用さ故に、ウマルとすれ違いつつ、友人や家族の協力を得て…とその過程にハラハラするのだが、この子嫌いになる読者いる? ってくらい男女共にオススメしたいぐうかわヒロインである。
川合 麻依(ハコヅメ)
警察の漫画として有名な本作であるが、大人向けのシュールギャグ作品としてオススメの作品である。
川合はその中で新任警官の主人公であるが、彼女の理想の後輩女子感がやばい。
末っ子妹キャラ的立ち位置で、ところどころピュアだったり、同級生に騙されたりと弱い点を見せる序盤から
持ち前の愛嬌と空気の読めなさ、先輩相手への遠慮の無さで「飲みに連れて行きたい後輩」感が半端無い。
藤部長(川合の直属の上司)が可愛がるのもうなづける、愛嬌の塊である。
神崎 直(ライアーゲーム)
ちょっと古い作品になるが、十分に有名な作品である。
カイジの世界のような、参加者同士で騙し合いのギャンブルをする作品であるが、そんな騙し合いのある作風で致命的な「馬鹿正直に人を信用しすぎる」お人好しのヒロインが神崎直である。
こんないい子いる? ってくらい聖人。
純粋悪とは正反対にいるぐう聖。それ故に作中でも色々な人を虜にしていく。
秋山が放っておけないのもうなづける。
大宮 詩織(ラストイニング)
過去に甲子園出場(今となっては過去の栄光)していた高校に就任した監督が主人公で、彼の指導を受けた球児たちが甲子園を目指す物語である。
詩織はその野球部のマネージャー。
彼女を一言で表すなら天真爛漫。こんな子がベンチにおったら最高やな…ってのが詩織である。
あくまで球児と主人公である監督がメインなので、みんなの背中を押す程度の役割なのだが、彼女がいることで息苦しさから解放されたり、元気を貰ったりと、とにかくいい塩梅のキャラクターである。
エースの日高と若干フラグが立つのだが、特に何もなく終わったのもご愛嬌。
ボア・ハンコック(ONE PIECE)
ここでワンピース!? と思われるかも知れないが、少し落ち着いて欲しい。
天才尾田栄一郎の描くヒロインはジャンプ漫画史上、かなりクオリティが高く、ワンピースを何度か読み返す内に「ハンコックがナンバーワン」との結論が出てしまった。
ここで『ナミ』と答える人間は「お前、本当にワンピースを読んだのか?」と問い詰めたくなるが(ナミは性格がね)
とはいえハンコックも(性格が)…となるところだが、冷静に判断してほしい。
・自分のことを可愛いと理解している
・故に高慢
・がルフィ(片想いの相手)にだけ女を見せる
・しかも強い(単純に体術だけでも七武海トップレベル)
実はワンピースヒロインでは『コニス』も評価しているのだが
※麦わら一味を親切にもてなした挙句、命も顧みず彼らを手助けする
いい子枠は激戦区なので、ハンコックを選ばせて頂いた。
我妻 由乃(未来日記)
漫画史に残る屈指のヤンデレキャラ。
様々な日記を持つ特殊能力者たちが殺し合うデスゲームを繰り広げる漫画で、我妻由乃は主人公天野雪輝の10分後の行動を予知する『雪輝日記』を使い、彼の未来を予測しながら身を挺して彼を守る。
度を超えたストーカー行為、自分や彼に立ち塞がる相手は容赦なく殺すなど、恐怖の対象でしか無いのだが、段々とそれが愛おしくなっていくのが彼女の魅力である。
だがここまで愛されるのはさすがに勘弁したい。
喜多川 海夢(その着せ替え人形は恋をする)
「よくありそうなオタクギャルとオタクが恋する感じのやつね」と舐めてかかったら、雷に打たれたかのような衝撃を受けたヒロイン。
もちろん主人公の五条くんもとてもいい子で、アンチなんて存在し無さそうな珍しいラブコメ主人公なのだが、この正ヒロインが恐ろしい。
こんな女現実に存在する? しないよね? 漫画(ファンタジー)だから……
新里 今宵(僕たちがやりました)
主人公たちが不良への復讐で爆弾を仕掛けたら…
死者が出てしまうほどの大事故になってしまい、それを共犯したメンバー同士で「自首すべきか」を葛藤していく高校生たちの物語。
今宵は伊佐美(主人公の親友)の年下の彼女であり、金髪巨乳で頭と股のゆるい、童貞の理想を詰め込んだかのようなヒロインである。
要は典型的な田舎のヤンキー女なのだが、伊佐美に対する愛(依存?)は深く、自白した彼を愛し続ける一途(とはいえ主人公の童貞を奪ってしまったのだが)な子である。
馬鹿で下品な子なので女性にはオススメしにくいが、男性諸君は間違いなく今宵が好きになるだろう。
小島 多恵(GANTZ)
名作GANTZ。
主人公玄野の彼女タエちゃんであるが、出会いは最低だった。
玄野が罰ゲームで告白するほど地味な女の子。失敗すると思っていた告白がまさかの成功して、玄野は嫌々付き合うことになるのだが……
気付けば玄野も読者もタエちゃんに夢中になっていた。
地味(むしろ不細工)で貧乳。他に岸本やレイカ、大阪編のシンママなど、魅力的な女性は登場するが
読者が「GANTZヒロインなら誰と付き合いたい?」と聞かれれば、ほぼ全員が「タエちゃん」と答えるだろう。
パワー(チェンソーマン)
簡単に言えば悪魔と戦うって話なのだが、今ブームになりかけているところだから、詳しくは読んで欲しい。
チェンソーマンヒロインは魅力的なヒロインが多いが、マキマと相して人気なのがパワーである。
偽胸・虚言癖・他責・ナルシスト・ワガママ・好き嫌いの激しい・トイレの水は流さない・風呂に入らない・すぐに裏切る
と最悪な性格を「まぁパワーはかわいいから」と許されるヒロインである。
人気投票でマキマを抑えて1位になったのも頷ける。
特に屈指の名シーンはコベニカーの轢殺シーン。
強奪虚言責任転嫁とパワーの良さ詰め合わせシーンであった。
現実にいたら絶対に関わりたくない(遠目から眺める程度でいい)のもフィクションならではの楽しみ方である。