オタクに優しいギャルなど、昨今と言うよりここ10年ほどジャンルとして確立されている、創作の中での『ギャル』像。
深掘りしていけば「今時そんなギャル存在しない」「今時の子はそんなことしない」「ファッションが古臭い」など散々な言われようだが、そもそもこれは創作である。
そんなこと言うのはそもそも野暮で、現実に炭治郎やルフィが存在しないのと同じ理由である。
女性向け作品だと該当するのは…
まずここから語っていかなければならない。
現実には存在しない。そもそも今時そんな人存在しないとなれば、該当するのはお金持ち王子様キャラである。
古臭いが代表例は「花より団子」の道明寺司だろう。
庶民のサバサバしているヒロイン「つくし」が司に噛みつき、「へー、おもしれぇ女」となって行くストーリーであるが
そもそも現代作品にはあまり存在せず、代わりに『韓国ドラマ』に多数存在している。
韓国ドラマ、びっくりするほど『お金持ちエリート御曹司』とのラブコメ多いです。
そんな人、現実にいないでしょ?
創作ギャルの特徴
見た目
・メインキャラは白肌金髪。二人目は黒ギャル。
・巨乳で胸元のシャツは開いている
・スカートは短い。腰にカーディガン巻きがち
・ソックスはロング、ルーズソックスなど。靴はローファー
・髪か腕にシュシュ
・アイメイク
・ピアス、ネックにアクセ
・基本的には安室奈美恵〜倖田來未時代。西野カナまではいかない
口調
・一人称は「あーし」「ウチ」
・ウケる
・とりま
・基本敬語を使わない
その他
・基本仲良し三人組
・勉強は苦手
・お菓子、スイーツ系ドリンク
・学校はサボらない(じゃないと学校舞台の話ができないので)
・法律は犯さない(軽犯罪程度?)
・帰宅部(部活モノはほぼ存在しない)
現代ギャルとの乖離
まずメイクが違う。
数年前は韓国メイク全盛期だったが、今は何が流行っているのかよく分からない。
と言うのも世間のギャルの情報はInstagramやTikTokで辛うじて得ることのできる、バズった上澄みの人たちだけである。
透かし前髪などの髪型が正にそう(多分作画の問題?)
創作ギャルはギリギリInstagramをするが、TikTokはやらない。
何故なら創作・消費者側のおじさんがよく分からないからである。
なぜオタクは創作ギャルが好きなのか
・見た目がはっきりしており、奇抜な髪色も受け入れやすい
・エロスがある
・明るい
・社交性がある
・情に厚い
・言いたいことをはっきり言う
何より、自発的に動いてくれるのでストーリーを動かしやすいこと。向こうから勝手に動いてくれる。
現実に黒ギャルが存在しなくなった理由
やはり韓国アイドルの影響でしょう。
白い美肌が正義。
インフルエンサーで黒ギャルが存在しないため、右に倣えと言わんばかりに、皆行き着く先は同じ。異端になる勇気がないのが日本人。
国民総配信者時代、メイク術が簡単に手に入るため、やはり似たようなメイクの系統になっていく。
創作ギャルには2Pキャラに黒ギャル(たまに主人公がそうなっている)が、現状のギャル集団に一人ぽつんと黒ギャル(異端)が混じるのはあり得ないのだ。
創作ギャルは綺麗な面しか見せない
果たして、本当にギャル界隈はあんなに明るいものなのか
日々人(学校内で止まらず、SNSで国内外の同世代)と比較し、誰と誰が付き合ったのか、三度の飯より人の悪口。
本当に彼女たちの生き方はキラキラしているのか? それは本物のギャルにしか分からない。
創作の世界だからこそ、彼女たちは将来のことも考えず、友達とギスギスせずに、しょうもないことで悩んで、励ましあったりして、幸せに過ごしてほしいと言うのがオタク心である